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wasu.png 【 し ん し ん 】










あ、雪だ。


誰かが言った。
でも気にしない。
誰一人気にしない。
珍しくもないんだから。

でも僕の足は何気なく窓際に向かう。


一歩近づくたびに空気が冷たくなって、
一歩近づくたびに音が遠ざかり、
一歩近づくたびに、 「おんなじ愛しい声がした。」 そう言ったユノのことを、思い出した。













「チャンミン、チャンミン」

「どうしました?」

「なんか静かだなーと思ったら、ほら」

「雪…降ってきましたか」

「外行かね?」

「だめです」

「えー、なんで」

「無駄に風邪引きたくありません」

「ちょっとの時間だよ」

「なに、雪触りたいの?」

「ううん」

「じゃあ、降ってくるの見たいの?」

「ううん」

「じゃあ何しに行きたいんですか」

「声が聞きたい」

「……えっと…何の声ですか。ファンタジーは遠慮したいんですけど」

「俺、鼻もだけど耳もいーんだ」

「知ってます。 いーのは全部です。 でも僕は今、話の中で迷子ですけどね」

「迷子要素ないし。 起承転結だし。 今、転だし」

「そうですか、失礼しました。 結に向かってくんですね。」

「まだ転が続くけど。 日本でさ、雪が降ってくる音、なんてゆーか知ってる?」

「えっと、しんしん…でしたか」

「静かな音を、シーンてゆうじゃん」

「ああ、なるほど」

「雪の結晶の形が音を吸収するんだって」

「面白いですね」

「だろ? それにな、声がよく通るらしい」

「それも理科的に?」

「うん、そー。」

「だからって、普段聞こえない声は聞こえないと思いますよ?」

「違うし、聞こえるし」

「……静かってことは音が通りにくいからでしょ。 むしろ聞こえないんじゃないですか」

「でもふだん耳に届く前に消えてる声は、届くってことだろ?」

「鋭いとこ突いてきましたね」

「当然だ」

「分かりました。 じゃぁ窓開けましょう」

「効果薄くなりそうじゃん」

「まぁ、やってみましょう。 ね?」

「ん、わかった」

「……」

「……」

「……聞こえました?」

「え? もう何か言ったの?」

「え?」

「チャンミナ?」

「…………まさか、聞きたいのは僕の声?」

「そう言ってるだろ?」

「…今初めて聞きましたけど、…もういいです。 …それは。 …あぁ、僕もチョロすぎるな。
 …てゆうか、ちゃんとマフラーして帽子かぶって手袋してあったかくするなら、…外、付き合ってあげます」

「うん、する!」

「でもどう違うか比べる指標、必要ですよね」

「確かに」

「部屋の中と、窓開けた時と、あと外で。 三回試しましょう」

「そんなに付き合ってくれんの?」

「もちろんですよ。 ささ、耳かして」

「耳? なんで?」

「近い方がたくさん音、届くでしょ」

「おお、チャンミン賢いな、よし、何か言え」

「じゃーいきますよ?」
















「ニヤニヤしてどうした?」

肩を叩かれてハッとする。
ユノに似た性格の先輩が、僕の前に立っていた。


「いえ、何も」
「ふうん? ま、何となく分かるけど」
「なんとなくでも分かってるなら邪魔しないでください」
「浸らせてやりたいのはやまやまだけど、そろそろ注目も浴びてるしな」
「え、すいません、そんなに気持ち悪い顔してましたか」
「…いや、思い出し笑いですら可愛いすぎなのが異常なだけだ」
「は?」
「まあ、いい。 もう休憩も終わるし行こうか」
「そうですね」





先輩の背中を追いかけつつ、しんしん降る雪を振り返る。

ユノも思い出してるかな。








耳にかかる柔らかな髪を人差し指ですくって

そのまま項を撫でた。

唇を寄せたらくすぐったそうに肩をすくめるから、

なんだかたまらなくなって、形の良い耳にキスをする。





「 ヒョンがどこにいても、あなたの声は届いてますから。
  あなたを大好きな僕の声も、届いていますか? 」





ユノは普段聞こえない声が聞こえるかもしれないって言ったけど、
きっとユノに届く僕の声は変わらない。


騒音にまみれた世界でも、しんしん降る静かな雪の中ででも。


いつだってありったけの気持ちを込めて、ユノに伝えているんだから。

ユノに届かない声はたくさんあっていい。

ユノに届くの声はいつだってどんな時だって、

ユノが欲しい最大であればいいんだから。











end..

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チカ*しゃんのお話はこちらからどうぞ!

このコラボ、画像はちかしゃん、タイトルは私が決めまして。 『 こっちを向いて。 』 ってゆうタイトルで書いてもらったの。
だがしかし、2月5日の22時半頃、タイトル変えていいっすか、と← すみません、いつも。土下座。
ま、それもこれもその時間まで原稿上がらなかったせいなんだけどね!!← すみません、いつも。土下座。

そんなこんなであわあわしてましたが、大切なことを言わせてください。

ユノさん、お誕生日おめでとう。
何十万人ものファンの声は、ユノさんに届いていることでしょう。

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コメント

YUKAしゃ~ん

さすがだよ!!
お話にいつも拘っててすごいと私は思うんです!
あの時間にタイトル変えて話し書いてるってwwww
今回のお話も書き直しただけあってスバラシ!!!
なんかほっこり来ちゃったわ~
今!って感じなのがジワって来ちゃったわ~
大好きっ!!
お付き合いありがとう!第二弾あるよっ!(笑)

チカ* | 2017.02.06(Mon) 00:31:16 | URL | EDIT

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| 2017.02.08(Wed) 08:19:33 | | EDIT

ありがとうございます。

第二段いつきますかwwww
先日はタイヘンお世話になりました。ちかしゃん、頑張ったね!!!ありがとう!!!
あちきもサイト更新してかないとですわ。
俺らふぁいつ!!
…ってちかしゃんはいつもファイツしてたな!

YUKA | 2017.04.24(Mon) 01:35:22 | URL | EDIT

ありがとうございます。

>秘密いちごさん

遊びにきてくだってありがとうございます~♪
楽しんでいただけたようで嬉しい限りです。
やっぱりお話で何かを感じていただけるのって嬉しいですよね。
お話の感じ方ってみなさん違うと思うので、それを伝えていただけるってありがたいことです。
また遊びにいらしてくださいね♪♪

YUKA | 2017.04.24(Mon) 01:39:08 | URL | EDIT
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プロフィール

YUKA

Author:YUKA
ある日突然、ユノに恋をしました。
気付けば、チャンミンに構って欲しいユノと、ユノの側にいてくれるチャンミンの図に、萌えまくっていました。腐り具合は、きっとこれから進行してゆくのでしょう。

東方神起ありがとう!

「東方神起 RISE AS GOD」
「東方神起 LIVE TOUR 2015 WITH」




素敵な画像をお借りしました。
ありがとうございます。
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