あなたの悲しい顔… 胸が痛くて痛くて、見るのが辛い。

それでもあなたの宝物を守ることに繋がる最善だと信じてるから、頑張れる。









wasu.png 【忘れないで。/08.】











降り立ったのは、羽田空港。

ユノにくっついて歩きたかったけど、ユノの隣には知らない顔のマネージャーがいて。
とりあえず騒がず静かに素早く移動する。
とはいえ僕はユノの5歩後ろにいて、颯爽と歩く後ろ姿を眺めてた。


足を動かして前に進む作業なのに、なんでこんなにカッコイイんだろう。
手足が長いからかな。 体のバランスがいいからかな。 雰囲気盛りか。




「そんな顔、久しぶりに見るな」
僕の横を歩くマネージャーがトンと腕をぶつけて、ニヤニヤ。
そんな顔がどんな顔かは想像がつくし自覚もある。
けど、抑えられないんだから仕方がない。


「ヤバイ?」
「いや、安心することを発見した」
「安心できない顔してたんですか?」
「ん~、顔ってゆうか…さっきも話したろ、仕事最優先だったって。
 次の仕事のシミュレーションをひたすら頭で繰り返して、上手くいかないのか…ピリついてたし」
「ヒョン構って感は一切なし?」
「ないように見えたけど…」
「逆は? ヒョンはチャンミン、フォローしなかったの?」
「したらしたぶんだけ、また迷惑かけてるって、チャンミンが凹むからさー」
「ちょっとその気持ち…分からなくもないかも」
「そうそう、それもある。 俺らもみんな、チャンミンの様子伺いつつ、って感じ」
「ユノ寂しそうだった?」
「言うまでもない」
「ですよね」
「まぁ、つまりさ。 今みたいに堂々と、遠慮なく、ユノユノしてる感じが、
 精神的にもチーム的にも安心感があるってことだよ」
「ありがとうございます。 そんなところを褒められるなんて」
「笑い事じゃないから」
「はい、すいません」
「…って他人事みたいに話してるけど、お前のことだからな?」
「すいません」
「もういいよ。 で、もう一回確認しとくけど、… まじで記憶ないのか」
「ないってゆうか、戻ったってゆうか」
「戻るってなんだ」
「記憶だけでいえば1年前の僕に」
「わかるけど理解できないな。 なんでそんな不思議なことが…2回も起こるんだ。
 しかもお前が無駄に泰然自若とし過ぎてて、大変な事態な気がしないのな。 のんきにおしゃべり中だなんて」
「さすがにねー。 慣れた感ってやつですかね」
「慣れたくないし、ふつー、1年も記憶抜けてたら動揺するだろ?」
「ないわけでもないんですよね」
「へ? 記憶喪失じゃないのか?」
「実は別の世界に居る高校生のチャンミンと入れ替わってて、そっちでも東方神起してたんですよ。
 トップアイドルって認識されてきたくらいまでかな。 だからこっちの状況はわかんないけど、普通に仕事してましたし」
「お前さ……そんなマジなトーンでファンタジックなこと言うやつだっけ」
「今日からそうなりました」
「……お前が元気ならそれでいい。 うん」
「そういえば、今日のスケジュールは?」
「映画のインタビューだ」
「えっ、映画…?」


出てたのか。 しかも日本にいるってことは日本の映画に?
凄いことだけど、それは…


「マズイ」
「……だよな。」
「ねぇ、マネージャー…。 そこはさすがに焦るべきじゃないですか?」
「うん、でも、じ・つ・は!」


策がありますみたいな笑みを浮かべて、僕のリュックを指した。


「お前、毎日日記つけてたからな」
「おぉ!! ナイスチャンミン!!」
「撮影中も書いてたみたいだし、読めば何とかなる……か?」


疑問系。
内容が役立つかだけじゃなくて、僕がきちんと仕事出来る状態かも危惧してるのもしれない。
出演時の話をするなんて…さすがにキビシイ。
けどなんとかするしかない。


「時間、ありますよね」
「半日くらいは」
「大丈夫です」
「今日のチャンミンはほんと頼もしいな」
「ありがとうございます」


向こうでだって、遊んでたわけじゃない。
アクシデントを好転できるだけのことはしてきたんだから。







そうこう話しているうちに移動車に着く。

「えっ!」

ユノは向こう、僕は手前の車に引っ張られて、広がる距離にうろたえる。


「まさか今すぐユノヒョンと別のスケジュールーっ?!」
「お前は映画のインタビューだって言ったろ?」
「半日あるんでしょ! ヒョンは? すぐ仕事なの?」
「すぐ…でもないけど」
「なら、ヒョンの現場まで一緒に行きたいです!!」


訴えるように声を上げたら向こうの二人が立ち止まって振り返る。
それから、えっ、えっ、えっ、みたいに僕を除く3人が互いの顔を見合わせるから、
僕の方が何事ってなる。
そんなマズイこと言った?


「あのー……」
「ユノ、どーする?」

知らないマネージャーがユノをうかがう。

「…チャンミンがそうしたいなら、いいけど」
「さんきゅ。 そうしてやってくれ。」

お礼を言ったのは僕のマネージャー。
言いつつ二人の傍によって、耳元で何事かを説明しはじめた。

直後、がっと三人の視線が僕に刺さる。
苦笑しつつ、ゴメンナサイと手を合わせるしかない僕だった。









続く..

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何の萌えもない回… ←
次回に期待しましょう。おう。

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YUKA

Author:YUKA
ある日突然、ユノに恋をしました。
気付けば、チャンミンに構って欲しいユノと、ユノの側にいてくれるチャンミンの図に、萌えまくっていました。腐り具合は、きっとこれから進行してゆくのでしょう。

東方神起ありがとう!

「東方神起 RISE AS GOD」
「東方神起 LIVE TOUR 2015 WITH」




素敵な画像をお借りしました。
ありがとうございます。