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ゆのみん企画/第51回 指でなぞる 02.】








ハーフパンツの裾にぶつかって止まった指。

「……どう?」

ユノの問いかけに、鏡の中から生身のユノに目を戻した。
さっきまでの面影は、もうない。

「イメージできた?」

もう一度問われて、やっと正常な思考が戻ってくる。
同時に、鏡の中の出来事が頭の中を駆け巡って…



あれはただの実演。
相手は僕じゃなくても、ユノには同じ事ができるんだ。



羞恥心とざわめきが噴出する。

「ああやって、女性を誘惑してきたんですか」

思わず口からそんな台詞が飛び出していた。
1秒もたたないうちに後悔する。
けれどユノはいつもの調子で


「お前を誘惑してたんだけど?」


そう言った。
僕の質問にはまったく答えない方向で。










でも、

「………あー…そっか」

突然閃く。










「そっか?」

僕の頭上に光った豆電球が見えていたらしく、ちょっと首を傾げて不思議そうな顔をするユノ。


「取り組み方を間違えていました」
「取り組み方?」

灯台下暗し。
秘事は睫。
目から鱗が落ちる。
詮索物、目の前にあり。

まさしくそんな感じ。

「ええ、そもそも論てやつです」
「そもそも論?」
「あのですね…」
「あのですね?」
「ちょっと、ヒョン…さっきから…そのオウム返しやめてくれます?」
「オウム返し?…ああ、ごめん」


指摘されて初めて気付いたのか、目をぱちくりさせたあと笑いながら、僕に続きを促す。


「…で、そもそも論てなんだよ」
「問題の起源に遡って考えることですよ」
「問題の起源?」
「そうです。目の前に最適なのがいるんですから」
「最適なの?」
「…………わざとですか」
「ああ!ごめん」


やっと繰り返していることに気付いてくれたようだ。
今度は両手の人差し指で「×」を作って口元に当てると、すいませんとばかりにペコりと頭を下げた。

何でも許してしまう無駄に可愛い行動。苦笑するしかない。


「…もう見てくれればいいです」


おもむろにユノに腕を回した。
美しく刈り上げられたうなじを撫でると、ユノの目線が一瞬そっちに流れる。
僕が言葉での説明を諦め、行動で示そうとしていることを察したようで、鏡のほうに目を向けた。




「ヒョン、お顔はそっちじゃないですよ?」

反対の手をシャープな顎に添えると、こちらを向くように促す。
唇同士が触れそうな危うい距離。
でも、僕からはキスしない。
求められる男だから…甘えるように上目でユノの瞳を覗き込んだ。




そもそも、女性の腿を指でなぞる自分をイメージする必要なんてなかった。

僕にはユノがいるんだから。
最初からそう思えばよかったのだ。




手の甲でするりと頬を撫でると、そのまま首筋、肩、胸、腹…と指先で下る。
腿に着いたところで、中指と人差し指を立てた。


これ、本日二回目。


だけど今回は、一歩一歩、指の跡を残すように、腿の上を歩く。
感じる肌の弾力とか、
指の行方を追うユノの視線とか、
僕に向けられた感情とか、

そういうのを楽しみながら、

体の内側へじゃない。体の外側に向かって僕は進む。




「ヒョン…」

“このままじゃ行っちゃうよ? 僕を引きとめたい?”


とでもいうように         













「チャンミン」

名前を呼ばれて、反射的に顔を上げると、

しっとり。
そんな表現が合うようなキスを唇にもらった。
そして、


「合格だ」


ユノはくしゃくしゃと僕の頭を撫でる。
でも、言葉とは裏腹にどこか複雑そうな顔。
その理由は僕もそうだからか…なんとなくわかってしまった。


「伝わりませんでした?」
「何が?」
「ヒョンを女性の代わりにしてたわけじゃないですよ」
「………。」


感情が漏れているとは思っていなかったのか、ユノは何と答えるべきが迷うように口を閉ざす。

練習しようと言い出したのはユノだけど、
自分を通り越して別のヒトを見ている…そんな不快感があったのだろう。
感情コントロールに長けているユノから垣間見えた…そのことが僕の頬を緩ませた。


「なんだよ…やけにご機嫌だな」
「おかげさまで」


にやけている僕を奇妙そうに見ているユノの頬に指先から触れて、それから手のひらで包み込む。
ただし、今度は勝手にスタスタどっか行ったりない、良い子な手。

ユノにはこの手の意味するところが分かっているだろう。
案の定、


「そんな練習、するイミないだろ?」


そう返されたけれど、声はすごく優しかった。


「いいえ、まだまだ足りません。イメージ不足ですから」
「十分だと思うけどな」
「それに完璧主義なので」
「いやもう完璧だから。それより俺の練習に付き合えよ」
「お断りします」
「……!」
「嘘ですよ。付き合いますけど、僕のが先です」
「お前が先?」
「そうです。まだ不安なシーンが残ってますから」
「不安なシーン?」
「…………ヒョン」
「ヒョン?」


そう繰り返したユノはトボケた顔をする。
オウム返しという、新しい技を覚えたらしい。
これは僕の興を削ぐという効果を持っていた。


じゃぁ…僕はユノの弱点を突くとしょう。
なんだかんだ言って、ユノは甘えられるのが好きらしいから。
ただこの技は、僕のヒットポイントを減らしてしまうという弊害がある。


それでも。
少しだけ瞼を伏せて、コツンと額をぶつけた。
頭をぐりぐりさせてから恥ずかしさを我慢して、ユノの瞳を見つめる。
それから、頬に添えた手の親指で唇に触れ…




「…シていいって、言ってください」


お願いしてみた。










良く考えたらものすごくくだらないやりとりなので、
この後のことは割愛する。


だけど………

…存在感を消すという技を身に付けたデジタルカメラに、一部始終を見られていた。





そして数時間後、僕は今世紀最大レベルのダメージを受けるのだった。









end..



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女性モデルを誘惑するんじゃなくて、ユノを誘惑すると思えばいいんだ!と気付いた瞬間
急に上手にできちゃう最強様の図ww
なんにせよ相変わらず(?)お題からどんどん逸れていく妄想……そして流れから逸脱して終わるという…
500万再生目指して24時間回しながら、全身でDOGEZA!!


[ゆのみん企画]に参加させていただきました。
同じお題でドキドキしちゃうお話が公開されていますので、ぜひ遊びに行ってみてください。
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今回も書き上がるまで我慢しました…!お楽しみは最後に~ルン♪(笑)

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コメント

2部構成❤キター!

こんばんは(^^ゞ
ゆのみん企画さんに参加させていただいてます
ゆうなです←なにげ宣伝!

『秘事は睫。』って、何かいい❤なんか、やらしい❤
YUKAさんの爽やかエロチックにニヤニヤしちゃいました☆

と・こ・ろ・で、
2人のチョメチョメが映ったデジカメ映像、どうにか手に入りませんか?
『秘事』瞼に焼き付けたいですぅッ(//▽//)ムハッ❤←ただの変態~(笑)

ゆうな@ | 2014.01.17(Fri) 23:31:06 | URL | EDIT

ゆかさんの話すっごい好きです。
これは企画ものなんですね。毎回書いてほしい。

すいません | 2014.01.21(Tue) 06:34:09 | URL | EDIT

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

| 2014.01.21(Tue) 11:32:33 | | EDIT

ありがとうございます。

>ゆうな@さん
こんばんは!コメントありがとうございます~^^
『秘事は睫。』に反応してくださるなんてww 重ねてありがとうございます。
2人のチョメチョメが映ったデジカメ映像、もはや、不要の産物と成り果てましたね…
公共の電波であれだけ見せ付けてくださるのですから!!はぁ…最近は目が幸せすぎました~!

YUKA | 2014.02.15(Sat) 18:23:01 | URL | EDIT

ありがとうございます。

>すいません さん
こんばんは!コメントありがとうございます~そしてお久しぶりです^^
まだ遊びにきてくださっていたのですねー!更新頻度落ちてて申し訳ありませんーー;
そうなのです。ゆのみん企画さまというところで、素敵なお題をお借りして、創作させていただいているシーリーズなのです^^
ゆのみん企画さまでは同じお題でたくさんの方が参加されているので、ぜひ萌え萌えしてきてくださいね♪
私もがんばりますよー!!

YUKA | 2014.02.15(Sat) 18:44:29 | URL | EDIT
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プロフィール

YUKA

Author:YUKA
ある日突然、ユノに恋をしました。
気付けば、チャンミンに構って欲しいユノと、ユノの側にいてくれるチャンミンの図に、萌えまくっていました。腐り具合は、きっとこれから進行してゆくのでしょう。

東方神起ありがとう!

「東方神起 RISE AS GOD」
「東方神起 LIVE TOUR 2015 WITH」




素敵な画像をお借りしました。
ありがとうございます。
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