上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
『オリジナルのモーニングメッセージを録音してプレゼントしてはいかがですか?』




そんな誘い文句から始まるWEB画面を見ながら呟く。

「プレゼントする奴の気が知れないな…」

突き抜けたナルシストか、愛されている絶対の自信がある幸せな奴か。
どちらにせよ、もらった方は軽くざわつくに違いない。

でも、ちょっとだけ想像してみる。
ユノがくれたなら…「気持ち悪いですね」とか言ってドン引きして見せながらも、
内心では軽く5メートルは飛び上がって喜ぶ自分の姿が思い浮かぶ。


そんな矛盾したことを考えながら、

僕は “カートに入れる” をクリックした。











【15秒にロックオン】








浴室からユノの歌声が聞こえてくる。
機嫌は上々のようだ。

シャワーの音はしない。
よし。


僕は購入したばかりの時計を大事に抱えて、浴室に続く扉をカチャリと開けた。
ユノの歌声がより鮮明に聞こえるようになる。


ちなみに、勘違いされたらアレなので言っておくけれど、
断じて入浴シーンを覗くために此処にいるわけではない。
一週間前から準備していた計画を遂行するためだ。

って、誰に言い訳しているんだか…





コンコン。
ユノと僕とを隔てている半透明のトビラを叩いた。






「ヒョン~…すみません、ちょっといいですか?」

そう声をかけると歌が止まって

「ん~、どした?」

すぐに返事が返ってきた。
同時にザパッと音がしてユノが浴槽から立ち上がったのがわかる。

「あ、ヒョン!そのまま浸かっててくれて大丈夫ですよ。
 大した用事じゃありませんから!」

慌てて制止する。

「そう?」

…ちゃぷん。

またお湯の中に戻る音がして、ひと安心。
いきなり計画の大前提が崩れるところだった…

ユノから見えない。でも、声は聞こえる。
これが重要。


気を取り直して話を続ける。

「あのですね、新しいパフォーマンスを思いついたんですけど」
「お!どんなの?」

ユノの声が高くなる。
案の定、いい食いつきだ。

「ユノヒョンは男らしい姿が多いから、可愛いのをアピールするのもいいと思うんです」
「可愛いの?…違和感あるだろー」
「いえ、余裕でイケます」

ユノに見えるはずもないのだけれど力いっぱい自分の考えに頷く。

「そう?…じゃぁ、もうすぐ上がるから、それから話聞くよ」
「今聞いて欲しいからここにいるんですよ」

すかさず、そう返す。
たしかにわざわざ風呂場で話すようなことではないけれど、
そう言われるのは想定の範囲内。準備していた理由をちょっと甘えた声で。

「さっき思いついて、早くヒョンに話したかったから…それにお風呂の方が練習しやすいですし」
「…ってことは歌?」
「ちょっと違います。口笛です」
「くちぶえ…?」

そうそう。歯笛でも指笛でも手笛でもなく、口笛。
僕は今、これをユノに吹いてもらおうとしているのだ。

「ほら、こないだスタジオでちょっと練習してたでしょ」
「ん?あぁ…口笛って可愛い?カッコイイじゃなくて?」

ユノは不思議そうだ。






ダンサーさんに口笛の上手い人がいて、練習の合間に熱心に教えてもらっていた。
犬と戯れるときにでも吹けたらカッコイイとか思っていたのだろう。

でも。

唇をいっしょうけんめい尖らせているのに、掠れた音しか出なくて、
そんな自分にウケて爆笑しながら恥ずかしそうに両手で顔を隠す姿に、
その場の全員が思ったはずだ。


『これがギャップ萌えかっ!!』


…って。
僕に至っては、その唇にキスしたくて仕方なかったんだから。

だいたい、“口笛を吹く”ってゆうのは4ステップで成り立っているわけで。

1.口をすぼめる
2.息を吐き出す
3.空気を振動させる
4.笛のような発音を維持する

これのどこに可愛い要素が含まれているというのか。
吹く人によって如何様にも料理できる奥深い行為として、僕は認識を改めることになったのだ。






「ちょっと吹いてみてください」
「えー、下手だし…」
「練習あるのみです!ほらっ」
「ん…」

僕は抱えていた時計をドアのほうに向けて[Rec]ボタンに人差し指をスタンバイ。
準備はOK。

「じゃ、ヒョン、せいので吹いてみてくださいね」
「…わかった」
「せいのっ」


カチ。


「…フュ…ん、ん~…フュ、ヒュ~ヒュヒュ…フ…
 っふひゃははは…ぁー、ん。
 フヒュ…ッ
 ふははは…だめだ…恥ずかしーっ。
 ぁー……チャンミナ?」


プチ。
ユノが無反応な僕を気にして名前を呼んだところで、録音が自動終了した。


ジャスト15秒!



「…おーい?」

おっと。
脳内で映像も再生されていたせいで、すっかりユノを放置してしまった。
慌てて言葉を返す。

「すみません、よかったですよ。聞き惚れちゃいました」
「それは言いすぎじゃない?」
「とんでもないですよ、味があるってやつです」
「味ねぇ。それって褒め言葉じゃなくない?」
「モノはとらえようです」
「…っぷ。それ違うだろ」
「僕が好きだからいいんです。ですよね?」
「はは。ああ、わかった。じゃぁもっと練習しなきゃな」
「いえいえ、その感じがいいんですよ」

そうそう。
上手い口笛が聞きたいわけじゃない。

「下手なのがいいってこと?」
「上手い口笛ならユノヒョンが吹く必要ないでしょ」
「そーゆうこと?」
「そうです。…じゃっ、ありがとうございました」
「?お、おう」

急に話を切り上げた僕を不審に思っているのは分かっていたけれど
そんなことより、録音が確実に成功したのかを確認したくて、じつはさっきからそわそわしていたのだ。






目覚まし時計の耳障りな音をなんとか快適にしようと思い立ち、真っ先に浮かんだのがユノの口笛だったけれど
問題は、どうやって録音するかにあった。

「毎朝ユノヒョンの口笛で目覚めたいんです。だからこれに吹きこんでくださいっ!」

ドウシチャッタノ?って思われそうなことを言えるわけもなく…
かといって、ユノが口笛を吹くときに都合よく時計を持っているなんてことも難しいわけで。

考えに考えた末思いついたのが、今の流れなのだ。
我ながら、ナイスアイディア。そして、グッジョブ。






僕は自分の部屋に戻って、ベッドの上にダイブするようにうつ伏せに寝転がると
両手で握り締めていた時計を見つめる。

目覚まし時計にこんなにもドキドキさせられるなんて、生まれて初めてのことだ。
人差し指で[Rec]ボタンの下にある[Play]を押した。



『…フュ…ん、ん~…フュ、ヒュ~ヒュヒュ…フ…
 っふひゃははは…ぁー、ん。
 フヒュ…ッ
 ふははは…だめだ…恥ずかしーっ。
 ぁー……チャンミナ?』



へたっぴな口笛と楽しそうな笑い声。
なんて耳に心地いいのだろう。
僕の名前を呼ぶトーンだって、…とってもとっても優しい。


どれだけ難しい顔をした人も、あったかい気持ちにほっこりと包まれて
いつの間にか満面の笑みを浮かべてしまうに違いない。



そして、他の人もこうなったらとっても困るのだけれど

……急に、ユノを抱きしめたくなった。


だから僕は、バスタオルを準備して待機していようと思い立つ。

おっと、部屋を出る前に隠しておかなくちゃ。







さて、目覚まし時計の一番重要な仕事はなんだと思う?

もちろん、そう。正確な時間に僕を叩き起こすことだ。


でも、この目覚まし時計が目覚ましの役割を一切果たせないことに気づくのは、
もうちょっと先のこと。

だって、聞いているだけで幸せな気分になるのだから…
エンドレス・スヌーズしちゃうのは、いた仕方なし。



15秒の幸せな誤算。








..end


↓ランキング参加中です。楽しんで頂けましたらポチっと。励みになります!!
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村



タイトルはダジャレです。大変失礼いたしました。
今回のお話は【僕らの、/10.】でちょっと出てきた目覚まし時計のお話からの派生です。
そのときからずっと形にしたかったのです。

どこかのインタビューでユノの口笛を歌の最後に収録することになったのは
チャンミンに「ユノは口笛がうまいですよ」的なことを言われたからだと言っていましたね。

「ユノの口笛をパフォーマンスに組み込めば、動画でも手に入るし
クオリティの高い音源でも入手できるじゃないか!全力で推していこう」
というチャミ様の緻密な計画があったものと推察します(笑)

なんにせよ、CDトラックの最後に流れたユノの口笛と笑い声は衝撃だったってゆうか…
初めて聞いたのは電車の中だったのですが、もう…萌え死にました…
『やっべ!可愛いっ!癒されるっ!!』って。さぞかし怪しい人になっていたことでしょう。
DVDでもユノの口笛シーン、大好きなんです。
でも口笛より、変顔とかおちゃめなダンスとかそっちに萌える人のが多いみたいだけど…

っあーっ思い出すだけで可愛いっ!…もぅ天使っ(●≧▽≦●)
スポンサーサイト
コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

| 2013.11.18(Mon) 17:38:38 | | EDIT

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

| 2013.11.18(Mon) 18:54:02 | | EDIT

ありがとうございます。

>ゆ**さん
こんにちは!素敵なコメントありがとうございます(笑)電車でにやけちゃうゆ**さんを想像して
私もニヤケちゃいましたw教訓とかw こちらこそ、元気の出るコメントありがとうございます!
息子さんの彼女にチャミレベルに気遣いできる女子…もう、最高ですね!ぜひ見つけていただきましょう!!
ユノの口笛と笑い声…たまらんとですよねぇ。ほんとに。なぜああまでもファンの心をぐわっしと掴む
サービスができるのか…それがユノですけどね!

YUKA | 2013.11.22(Fri) 12:52:30 | URL | EDIT

ありがとうございます。

>m********さん
チャミ様が譲ってくだされば…入手できるかも!←なに言ってますか、ってキレ気味に言われますよね(笑)
こんにちは!目覚まし時計、そんなに値上がりしてたのですか!!再販を腹黒く期待しているのですが(><)

たしかに!ユノペンはチャミ様とキャッキャして語れますね♪女子会並みに盛り上がると思います!
セレブリティのチャンミンさんのお言葉…これまたよくぞ!!どんどん言って!!ってなりましたよね(笑)
こちらも日本語verを腹黒く期待しております!!

タレソカ学園のほうもがんばります★でも、今イチャコラを欲しすぎてて!!タレソカに甘さがたりません。

YUKA | 2013.11.22(Fri) 13:02:31 | URL | EDIT

拍手コメントありがとうございます。

>ゆ******** さん
拍手コメントありがとうございます~!同士よ!!(失礼)ですよね、口笛と笑い声…たまりませんよね。
同じ萌えに共感していただけて、くぅっ!ってなります!!(嬉)
チャミ様は今日から目覚まし時計使えませんね。ユノヒョンの甘~い生声で…きゃっ★
そんな(?)続編への期待ありがとうございます。形にできればいいな!!がんばりまっす!!

>no nameさん
拍手コメントありがとうございます!ここにも共感してくださる方がーっ!(涙)
トンの素晴らしさと萌えについて語れる友人がいないので、ほんと「ですよね!ですよね!」って
きゃっきゃしたいのです♪お付き合いありがとうございました!この語りたい気持ちを
ちょっとずつ文章で表現してまた共感していただけると嬉しい限りでございますっ!!

YUKA | 2013.11.22(Fri) 13:15:52 | URL | EDIT
コメントを投稿する
 
 
 
 
 
 
 
 
トラックバック

プロフィール

YUKA

Author:YUKA
ある日突然、ユノに恋をしました。
気付けば、チャンミンに構って欲しいユノと、ユノの側にいてくれるチャンミンの図に、萌えまくっていました。腐り具合は、きっとこれから進行してゆくのでしょう。

東方神起ありがとう!

「東方神起 RISE AS GOD」
「東方神起 LIVE TOUR 2015 WITH」




素敵な画像をお借りしました。
ありがとうございます。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。