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※「僕らの、/09.」はユノが受け手に回ってお話が進みます。苦手な方はご注意ください。











高校生の時からずっと見てきた

ユノの大きな背中。

隣に並びたいと思ったときから、見るのはやめていたのに…


久しぶりに見たユノの背中には
しなやかで綺麗な指を持つ手が回っていた。


誰の手…?


…息が止まる。
込み上がる衝動。



叫びたかった。












     【僕らの、/09-1.】












「…触んな…っ、!」


目の前からフッと手が消える。
ユノの背中も消える。
ぼんやりと浮かぶ、天井だけが見えた。


…夢?




ここは僕の部屋だ。


あの後、マネージャーと3人で夕飯を食べながら明日のスケジュールを確認して
家まで送ってもらった。
2人になっても僕らは互いに今日のことを話し始めることはなく
そのまま部屋に入って…

ユノに聞きたいことはたくさんあったはずなのに、
あの映像が頭のなかをループしていて、それどころではなかった。




体を起こしてベッド脇のテーブルにあるライトをつける。
時計を見ると、まだ、深夜の二時半だった。

右手で髪をぐしゃぐしゃとかき混ぜる。
冬だというのに汗でしめったパジャマが気持ち悪い。


ベッドから降りると着ているものを脱ぎ捨てて、裸になる。
寒さにぶるっと体が震えた。
急いで新しいパジャマを着て、ライトを消す。
それから、もう一度ベッドにもぐった。

明日も仕事だから寝なきゃいけない。
だから目を閉じる。

でも瞼の裏に浮かんでくるのは、あの映像。




同じ夢は、もう見たくなかった。












ユノを抱きしめる、僕のではない、手。



ユノに好きな人ができたら
その人が一番のトクベツになって
心まで独り占めにして
それを僕は、
一緒にいる時間の分だけ見せつけられて
勝手に傷ついて、しんどくなって…

きっとユノを傷つける。

ユノを傷つけてしまった僕は、
自分の気持ちにフタをして、深い深い場所にしまいこむけれど
溢れて漏れ出す感情をどうすることもできなくて
きっと、ユノを置いて逃げ出してしまう。

そしてまた、ユノを傷つける。




わかっている。
起こってもいない妄想だ。

ユノが後輩とハグしているのを見ても何も思わなかったくせに…
いずれ訪れる現実を、突きつけられた気がした。









壁にゴンと額をぶつける。

「もう寝てるかな…」

この向こうにユノがいる。

顔が見たかった。
声が聞きたかった。

ちょっとでもいい、触れたかった。




“ユノは僕の傍にいる”




その現実がここに在ることを。
変わらず、在り続けることを確認したかった。









僕はベッドから降りた。
床がひんやり冷たい。

でもそんなことは無視してドアを開け、リビングに出る。
明かりはつけなかった。


それから………


カチャ。

ノックもせずに、ユノの部屋のドアを開けて、中を覗き込む。

闇に慣れた目は、ベッドの端にいるユノの背中を見つけた。
掛け布団からはみ出しているし、今にも落ちてしまいそうなほど端にいる。


「…もー、…ちゃんと寝てくださいよ…」


部屋の中に体を滑り込ませると、後ろ手にドアを閉めた。

勝手に入ることを後ろめたく思いながらも
ユノがベッドから落ちるのを防ぎに行くだけだと
心の中で言い訳をする。

起こさないように忍び足で、ベッドの向こう側に回った。

布団を、そうっとめくる。
ベッドに膝を乗せると、ギシっという音と共に大きく軋んだ。
動きを止めてユノの様子を伺うけれど、起きた様子はない。


いつもながら…眠りが深くてよかった。


それでも、なるべくそっと、そーっと四つん這いで近づいて
暗くても顔のディテールが分かる距離までやってくる。

体を屈めて頭の下と腰の辺りに手を回した。
ユノの体は、半分以上も布団からはみ出していたせいで、ちょっとひんやりしている。


「風邪引きますよ…」


独り言を呟きながら、運ぶためにもっと深く腕を回すと
首筋にユノの吐息が触れて…思わず動きが止まってしまった。

別にやましい気持ちはなかったのに。
急に、意識下から浮上してくる。

それは僕を間違った方向へ誘惑しようとするけれど
ベッドの中央に、静かに、起こさないように移動させることに徹した。


「…ハァ」

さすがに意識のない体を動かすには力がいる。
呼吸を整えながら、ユノの顔を見下ろした。


直後。

「ん~…」

ユノがもぞもぞと動いたから、びくっとして体を硬くする。
ここで見つかったら、ただの夜這い犯だ。

起きませんように…地蔵のごとく微動だにせず念じていたら、
ユノは仰向けだった体をこっちに向けて、
まだ頭の下にあった僕の手に、頬をすり寄せた。


「、…っ!!」


冷静になって考えれば、寒かったユノが暖を求めてとった行動だって分かっただろうけど
僕を誘惑するには十分すぎる仕草だった。



「………眠れないのはユノヒョンのせいなんですから、

 責任とってもらってもいいですよね…?」



一応聞いてはみたけれど、答えが返ってくるはずもなく。
僕はユノの隣にもぐりこんで、体を抱き寄せた。











ユノの頭は腕の上。
体は僕の腕の中。

ひんやりしていた互いの体が
じんわりと熱を帯びてくる。



寝ている人間に何をしているんだって叱られてしまいそうだけど、
僕が今、何をしているかなんて、僕しか知らない。


こんなふうに抱きしめたって、


    誰にも知られない。

僕だけの秘密。



そう思ったら、

トクン、トクン
トクン、トクン

心音の数だけ気持ちが外に出たいと、訴えだした。
本当は、言葉にしてみたかった、僕の願い。


    今なら言える。









「ユノヒョンも…、

 僕を好きになる…好きになる…好きになる…」








暗い闇に消えてゆく言霊。

でも、それでいい。




“僕がユノの傍にいる”



少なくともその現実は、ここに在るのだから。








続く



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なんて暗い独白なんだ…(笑)
って、言い回しが妙に重いんですよね。

また、冒頭に述べていますが、「僕らの、/09.」はユノが受け手に回ります(たぶん)。

このサイトを始めたとき、「ユノが受けなんて気持ち悪い」と厳しいお言葉をいただきました。
ショックで…そのとき初めて、そういう方もいらっしゃるのだと認識を改めました。
拍手ボタンを押してくださる優しいみなさま、お話を楽しみにしてくださっているみなさまの中にも、
もしかしたら、ユノ受けが許せない方もいらっしゃるかと心配しています。

私としては大切に大切にお話を書いていますので、…何卒ご容赦ください…。
更新に…恐ろしくビクついている私でした…



予想外に励ましをいただいて…本当にありがとうございます。
みなさんの優しさに救われております。
ミンホ推奨、どっちもOK、なんでもこい!という方が
いらっしゃることを教えていただいて、安心しました。
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コメント

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| 2013.09.18(Wed) 19:03:17 | | EDIT

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| 2013.09.18(Wed) 21:01:11 | | EDIT

ぜひ♪

初めまして。
ミンホ大好きです(^^)

この展開でミンホって、すごく萌えます(^-^)

どうか、このまま突っ走って下さい!
お願いします(__)お願いします(__)
続きを楽しみに待ってます♪

スカイ | 2013.09.18(Wed) 22:43:03 | URL | EDIT

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| 2013.09.18(Wed) 23:15:44 | | EDIT

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| 2013.09.19(Thu) 00:15:48 | | EDIT

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| 2013.09.19(Thu) 00:53:22 | | EDIT

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| 2013.09.19(Thu) 01:30:51 | | EDIT

ありがとうございます。

>す*****さん
激萌えいただきました。ありがとうございます!!
そうですね!妄想は誰にも止められない~止まらない~カッパえびせん!ですよね!!
ご期待にそえるように、続きはこのまま突っ…走ります。

YUKA | 2013.09.20(Fri) 00:04:19 | URL | EDIT

ありがとうございます。

>ま*さん
おお、うちの二人に癒されてくださってありがとうございます♪
09はドキドキシーンが多いんじゃないでしょうか!?私がドキドキしながら書いているので(笑)
頂いたお言葉に私も元気をいただいたので、続きもがんばります!

YUKA | 2013.09.20(Fri) 00:10:32 | URL | EDIT

ありがとうございます。

>スカイさん
ミンホの需要発見(T▽T)ありがとうございます!
ご期待の展開になるかは分かりませんが、ミンホな方向で突っ走りますね!
がんばります!!

YUKA | 2013.09.20(Fri) 00:15:20 | URL | EDIT

ありがとうございます。

>m******さん
そんな風にプラスに捉えたことはありませんでした!ありがとうございます~!
二人ならなんでもこい!ってゆうの分かりますっ。なんででしょうね。存在が萌えなのかな(笑)
思うままに…脳内ですんなりくる二人をお届けしたいと思います。

YUKA | 2013.09.20(Fri) 00:19:34 | URL | EDIT

ありがとうございます。

>h***さん
二人の愛の形に受けも攻めもない…そのとおりですね。ジャンル分けするとそうなってしまいますが
気持ちとしてはh***さんに大賛成でございます!!
萌えキュンをお届けできるように、引き続き脳内妄想に励みます♪

YUKA | 2013.09.20(Fri) 00:25:08 | URL | EDIT

ありがとうございます。

>ゆ***さん
ミンホがっつり許可ありがとうございます(笑)
いちゃこらできているかは怪しいですが…09は間違いなくいちゃこら全開かと♪
お話も気に入ってくださっているようで、私も嬉しさ全開です!

YUKA | 2013.09.20(Fri) 00:33:10 | URL | EDIT

ありがとうございます。

>ま****さん
優しいお言葉ありがとうございます(T▽T)ミンホがしっくり、いただきました!
続きを楽しみにしてくださっている方がいると私の脳内妄想も活発になりますv
09は始まったばかりですが、続きも楽しんでいただけるようがんばります。

YUKA | 2013.09.20(Fri) 00:39:36 | URL | EDIT

拍手コメントありがとうございます。

>noname さん
そうですね!人それぞれ…みなさんそれぞれ理想の二人がいるのでしょうね。
それでもお話を楽しんでくださる方がいるって奇跡的なことだなーと思います!

>花*さん
ミンホ派!いただきました!!ありがとうございます。
ラブラブな二人…たしかにいままで、ラブラブが少なかったかも(--;

>まーささん
ミンホ好き!いただきました。ほんとにありがとうございます。
引き続き楽しんでいただけるようにがんばります!

>ぺ***さん
読み手のみなさまの優しさに救われている現在です。ありがとうございます!
気に…はもうせずに、続きを書きたいとおもいます!!

YUKA | 2013.09.20(Fri) 00:50:11 | URL | EDIT

拍手コメントありがとうございます。

>のぶさん
嬉しいお言葉ありがとうございます!!私の好みをふんだんにアピールし続けていいのだと!
変に自信がついてきています(笑)
2人が一緒なら・・・うんうん、めっちゃわかります!
妄想でも現実でも、そうですよね。離れているとしょんぼり、一緒だと私も幸せです♪

>おれんじさん
嗜好の違い・・・おっしゃる通りですね。おれんじさんのようにお話を楽しみにしてくださっている方は
きっと私と近い萌えポイントをお持ちなのかもしれないですね!
嫌いよりも好きの感情を表現する、ってゆうお言葉に感銘を受けました!素敵な言葉~!!(><)
今後も楽しんでいただけるように、この調子でお話を書き進めていきますね!

YUKA | 2013.09.29(Sun) 02:27:32 | URL | EDIT
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プロフィール

YUKA

Author:YUKA
ある日突然、ユノに恋をしました。
気付けば、チャンミンに構って欲しいユノと、ユノの側にいてくれるチャンミンの図に、萌えまくっていました。腐り具合は、きっとこれから進行してゆくのでしょう。

東方神起ありがとう!

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