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ユノにとっての僕。

それは、僕が思っていたよりちょっと、

特別な存在なのかもしれない。











     【僕らの、/07-2.】











静かに流れていた時間を変えたのは、

「よいしょ。」

おもむろに体をずらしたユノだった。
どうしたのかと思ったら、そのままごろんと仰向けに寝転がる。

頭はちょうど、僕の膝の上。
黒目がちなユノの瞳が真っ直ぐ僕を見上げていた。

これは…!


「あんまり見ない角度のチャンミンだ」

親指と人差し指で輪っかを作ると目に当てて、可笑しそうに呟く。

けれど、丸い目をして驚いている僕に気付いて自分のとった行動が恥ずかしくなったのか、
ちょっと目線を反らせてはにかんだ。

その、照れてます!みたいな表情に心が揺さぶられる。
じんわりとダメな方向に脳を犯されている気がしてならない。

「ユノヒョンをこうやって見下ろすこともないので、まぁまぁいい気分です」

僕の台詞に足をバタバタさせて、ユノが笑った。

よくもまぁ、普通の声が出たもんだと自分に感心してしまう。
しかも、膝にかかる重みがどうしようもなく愛しいものに感じてしまって、
気が付いたら髪の毛に触れていた。



サラサラ。


ちょっとだけ。


サラサラ。
サラサラ。

サラサラ。

ああ、だめだ。
気持ちいい。


サラサラ。


手が止まらない。


サラサラ。
サラサラ。


サラサラ。
サラサラ。


「…チャンミナ…楽しそうだな」

サラ。

ハッとしてユノに目を落とす。
いつの間にか恍惚と髪を撫で続けていたらしい。

「すいません」

若干、居心地悪そうなユノが困ったような顔をしていた。

それが僕には意外だったり。
普段のユノなら、ニヤリと笑って「楽しい?」って
悪い顔で言いそうなのに。


こんな風に髪に触られる経験が少ないのかもしれない。
いや絶対少ない。
逆にあったら嫌だ。
ってゆうか、される側だと、どうしていいのか分からなくなるのかも。
その気持ち凄くよく分かる。

…でも…ごめんなさい、ヒョン。
もっと触らせてください。


サラサラ。
サラサラ。


けれど、同時に、不安も芽生えてくる。
こないだのように、ユノの心に刺さる出来事があったのだろうかと。
寝起きだからちょっと重たい雰囲気を纏っているのだと思っていたけれど、
もしそうでなかったら?
普段、甘えてきたりしないユノだけに、その理由も気になりだした。



「ねぇ、ヒョン。…何かありましたか?」

聞いても答えないだろうとは思うけれど。
顔をのぞき込んで聞いてみる。

サラサラ。

「んー、何もないといえば無いけど…どうだろうね?」


疑問を疑問で返された。

やっぱり、ユノに答える気はないようだ。
けれど、きっぱり言い切らないあたり、何かあったのだろう。
それに、少しだけ、僕に聞いて欲しいという気持ちもあるのかもしれない。


サラサラ。


「マネージャーが言ってたんだけど…」

深刻な方向に落ちていきそうだった思考は、ユノの声が遮った。

「最近…チャンミンが可愛い笑顔振りまいて、共演者やスタッフを虜にしてるって」
「えっ」

サラ。

ギクりとして手が止まる。
別に悪いことをしているわけでもないのに…

…余計な情報を。マネージャーめ。

何にしても、意図的に振りまいているわけではない。
脳内ユノのせいってゆうか、イタい人に見えないようにする予防策というか。
それに虜にもしてもいないと思う。



否定しようと慌てて見つめ返したユノの瞳は、
僕が見たことのない色を帯びていた。
「そんなことないですよ」と言うつもりだったのに、そっちに思考がもっていかれる。

なんだろう。

目は口ほどにものを言うというけれど。

この色は、なんだろう。

分からなくてじっと観察していたら、ユノの手が伸びてきた。


指先が頬に触れてからスルりと耳を掠め、そのまま首の後ろに回される。





「なぁ、どんな顔見せてんの…?」



急に、ユノの声の質が変わった。
漠然とした不安をかき立てる声。
初めてキスしたときのことを思い出させる声。

「、別に普通の、」

顔ですと最後まで言葉を口にすることができなかった。



そのまま引き寄せられたから。
けれど強い力じゃない。
吸い寄せられるように屈んでしまうのは僕の意志かもしれない。

顔がどんどん近くなる。


「チャンミン…」


僕の名を紡いだ唇に、僕の唇が重なる。


そう思った。しかし。

首に回っていたはずのユノの手は、いつの間にか
僕の唇の上にあった。



「…そうゆう顔は、ここだけにしとけよ」

言い含めるような口調じゃない。有無を言わさない口調。
正直“そういう顔”がどんな顔かなんてわからなかった。

顔のことを言うのなら、今みたいに、同姓の僕ですら生唾を飲み込んでしまうような、
フェロモンにまみれた顔をしているユノのほうが、ダメだと思う。



「わかってる?」

返事をしない僕への確認。焦れったさを含んでいた。
小さく首を縦にふる。

そんな従順な僕に、ユノは「いい子だね」と褒めるような甘い笑みを浮かべた。


唇からゆっくり手が離される。
障害物は何もない。
吐息が触れる距離。
視線が絡まる。

ユノの睫毛が、震えた。



…だからかもしれない。
ユノにとっての“不正解”を思い出したのは。



僕は…僕は、

触れるだけの

キスをした。


唇にじゃない。



唇に触れていたユノの手を捕まえて、
その綺麗な指先のふくらみに

ありったけの気持ちを込めて、キスをした。
そのままユノに視線を流す。










「…!ス、…ストップっ」

ユノはさっと手を引き抜くと、慌てた様子で、僕の目を両手で隠した。

「…へ?」

なぜ目隠し?
間抜けな声が出てしまう。
対してユノはといえば、ため息混じりに呟く。

「はぁ…アブない」
「ヒョン?」
「マネージャーの話は控えめすぎるな…」
「何の話ですか」
「はいはい、チャンミナ~。良い子は寝る時間ですよ」
「ちょっと、ヒョン!」
「おやすみ」

隠されたままの手を退けてもらおうと掴む前に、離れてゆく。
同時にユノは素早く起きあがると、そのまま部屋に向かおうとした。

だから慌てて腕を掴む。
ユノはその手を引こうとするけど、僕は離さない。

引こうとするユノ。
離さない僕。

引こうとするユノ。
離さない僕。

諦めたのか、ユノはやっとこっちを向いた。

「…?」

僕の目には、なぜか動揺しているように見えた。
けれど、それも一瞬のこと。

悪い顔をしたかと思うと、緩んでいた僕の手から緩慢な動作で腕を引く。
その途中の、ちょうど指先同士が触れる位置。
ユノは見せつけるように僕の指に自分の指を絡ませた。

皮膚の内側をくすぐられているような、
そんな感覚に体が震える。

ユノは、そのまま指を引くと同時に、身体を屈めた。

まるで、お姫様の手をとり、うやうやしく挨拶をする王子様の図。
このあとすることと言えば定番のアレ。


そう、ユノは手にとった僕の指に、口づけた。
そのまま、瞳だけがゆっくりと動いて、そして僕を捉える。


「……!!」


息が止まりそうになった。
視線が僕を縛る。
思わず手を引き抜きたくなる、衝動。


「…おやすみ、チャンミン」


僕の反応に満足したのか、また悪い顔をして、ニヤリと笑った。
ユノは僕を視線からも解放すると、再び部屋に向かう。

そこでやっと気付いた。
今のは、…さっき僕がしたのと同じこと。

まだ、心臓がバクバクしていたけれど、ユノが部屋に入ってしまう前に
大切な言葉は無意識の内から出た。



「ユノヒョン!…ほんとに何もない? 大丈夫なんですか?」



さっきは何もないと言われた。
横道に逸れて、色々誤魔化されそうだったけど、
深刻な考えが頭の隅から離れてはいかなかったようだ。

僕の声に、心配を感じ取ったのだろう。
ユノは立ち止まると、さっきと同一人物とは思えない顔をして言った。


「えと、膝……貸してくれてありがと。チャンミン。
 大丈夫かどうかは、まだ分からないけど…
 とりあえず…答えはWEBで。なんちゃって」


相変わらずというべきか、煙に巻く方向の発言。
僕が聞きたかった答えは、本当にWEBにあるのだろうか。






     *** 






ユノが部屋に戻ってしまってから、携帯を取り出して
いそいそと調べものをする。
もちろん、WEBで。


『膝枕 心理』


何を調べればいいのか分からなかったけど、
ユノの行動の理由をグーグル先生に聞いてみる。
すると、


・心を許していることで成り立つ行為
・親密さの表れ
・一般的に恋人同士で行う

そして、

・自分だけが膝枕を味わえることへの優越感


そんな答えを僕に与えてくれた。
特に最後の“優越感”というやつ。

本当にこれがユノの言う、答えだとしたら…
無性に嬉しくて、心がくすぐったくなった。



けれど。
何があったのかは、グーグル先生をもってしても、分からずじまいだった。








end..


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今回は、ユノさんが、ちょっぴりジェラシー&独占欲をかき立てられたられちゃったお話でございました。
チャミ様は先入観故に、自分に向けられるユノの気持ちをことごとく気付かずスルーしてしまうようです。

にしても、至近距離での流し目とか、破壊力、パネェと思います!!

というのも、舞台の上で、ソロのときね。
投げキッスするチャンミンにトキメキすぎて、
どこでそんな技術身につけたのっ!?
って思った辺りからの妄想でございます。

そしてユノさん。する側だと強気で俺様だけど、される側だと弱いんですね♪
すみません、妄想でございます。

次はこの流れの続きになるんじゃないかな。
チャミ様が笑顔ふりまきすぎて災難に遭う、そんな予感がします(笑)
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コメント

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| 2013.08.04(Sun) 22:08:13 | | EDIT

ありがとうございます。

yuiyui さん

こんにちは!
うちのユノ(笑)に萌え萌えしてくださってあいがとうござます!
しかも同時期にユノ落ちだなんて!!GWパワーですかね?
また遊びにいらしてください♪(^^)

YUKA | 2013.08.05(Mon) 11:04:21 | URL | EDIT

早く次のお話が読みたいよ~!(笑)

夏風邪や夏バテにはお気をつけ下さい★お邪魔しました~

k | 2013.08.10(Sat) 22:13:49 | URL | EDIT

ありがとうございます。

>Kさま

こんにちは!続き…がんばりますv
ここのところ日中の暑さは恐ろしいものがありますよね。
Kさんも十分お気をつけくださいねー

YUKA | 2013.08.11(Sun) 15:41:38 | URL | EDIT
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プロフィール

YUKA

Author:YUKA
ある日突然、ユノに恋をしました。
気付けば、チャンミンに構って欲しいユノと、ユノの側にいてくれるチャンミンの図に、萌えまくっていました。腐り具合は、きっとこれから進行してゆくのでしょう。

東方神起ありがとう!

「東方神起 RISE AS GOD」
「東方神起 LIVE TOUR 2015 WITH」




素敵な画像をお借りしました。
ありがとうございます。
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