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スタジオを出ると、オレンジ色の空が広がっていた。
僕らは並んで歩く。
ユノは鼻歌を歌っていた。ご機嫌だ。



僕はといえば、新しく芽生えた感情について、さっきから考えている。



       ユノが好き?



兄さんで。
メンバーで。
仲間で。
同性で。


…好きだなんて、ダメだろ?



だから僕は、否定した。









     【僕らの、/05-1.】










今、僕の視線の先では、風呂上がりのユノが、ソファーに寝転んでいる。
肩にバスタオルをかけただけの姿で。
しかも僕の下着をはいて。

本人はそのことに気付いていないようだ。


「ヒョン…」


とりあえず指摘しておこうと思ったら、気だるそうな声が返ってきた。


「ん~?」


帰り道までは元気だったのに。
どうしたのだろう。
僕は傍に寄り、ソファーの傍らに膝をついて顔を覗き込んだ。


しぱしぱと瞬きしながら僕を見上げるユノ。






そうか!
そうだった…

急に自分が腹立たしくなって唇を噛む。


「ごめんなさい、ヒョン…」


ここのところ、家へは寝るためだけに帰ってくるような毎日だったはずだ。
けれど後輩のダンスレッスンにまで付き合う始末。
楽にこなしているように見えていただろうが、頭にも体にも、相当負担がかかっていただろう。

久しぶりに空いた時間、突然疲労を感じるのが当然だ。


今もリーダーとして気を張る癖は抜けていない。
調子がどうであっても、いつでも最高を求める姿勢。
だからこそ、自分のことは後回しになってしまう。
でも、これがユノだから。治らないことは分かっている。


いつもなら、ユノが疲れていることくらいすぐにわかる。
気づいていれば、帰り道だって歩かずにタクシーを使ったはずだ。


僕の頭は新しく芽生えた感情に振り回されて、機能していなかったようだ。












そのとき、ぐしゃぐしゃと髪をかきまわされた。
いつの間にか床に目を落としていたことに気付く。

顔を上げるとユノが起き上がっていて、僕と目が合うとその手を止めた。


「なんでチャンミンが謝るの?」


ユノには、僕が何について謝ったのか分かっているのだろう。
そんな顔をしていた。

ぐちゃぐちゃに乱した髪の毛をいそいそと戻してから、ぽんぽんと撫でる。
そして、そのまま僕の頭を自分の胸に引き寄せた。





とくん、とくん。
ユノの鼓動はいつも通りだ。


対して僕はといえば…
どんどん早くなっていく。





僕の頭がぐるぐるしていたことは知っているのだろうか。




鼓動の音は無視して、ユノの胸を押し返す。

二人の間に空間を作った。






「大丈夫じゃないです。全然」

顔を上げると、ユノはちょっと困ったように首をかしげていた。

「心配かけている自覚があるなら、もっと分かりやすく疲れてください」

わざとらしく溜息をついて見せると、一瞬ユノの瞳が、何かを思いついたように光った。
悪い顔をしている。

「そうだな。じゃぁ、こんな感じでいーい?」

まずい。

「つーかーれー…」

なんとなく予想がつく。

「…たぁぁーっ!!」
「ヒョン!ちょっと、待っ…!」

直後、ソファーの上から僕の体にのっかるようにダイブしてきた。
受け止めようとしたが、当然、僕は急な重みに耐えられず、床に背中から崩れてしまう。

ゴツ。

したたかに後頭部をぶつけた。


「分かりやすかっただろ?」


ユノの楽しそうな声がする。
無意識のうちにぎゅっと目をつむっていたらしく、文句を言いながらゆっくり目を開ける。


「まったく、思いついたら即行動とか、迷惑です…から……」





目の前に、ユノの顔があった。





僕の上にまたがる格好で、顔の横に両手をついている。
いつの間にかバスタオルは床に落ちていて、隠すもののない体が僕の上にあった。

僕の手はユノの背中に回っている。
ユノの肌は、こんこんなにきめ細かくて、さわり心地が良かっただろうか…


欲求とは本当に恐ろしい。
動揺よりも先に、僕の中に生まれてきた。

触れたい、抱きしめたい、キスしたい。
そんな願望が急速に頭の中を侵食していく。


けれど、行動に移してしまったらどうなるのか    


また頭の中がぐるぐるしてきた。








「………なぁ、チャンミン。」

急に名前を呼ばれて、ビクッと肩が揺れる。
ユノの瞳に焦点が合った。

「…何、ですか……」

どこか不安そうで緊張した面持ちの僕が写っている。


ユノの右手が、視線を誘導するように唇へと移動した。
人差し指が、その形をなぞるように動く。
不覚にも、僕の目はその指を追ってしまった。


そして、唇が、形だけの言葉を、紡ぐ。








    お・れ・の・こ・と・が・す・き・?    








小さな衝撃だった。











続く




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コメント

激萌えなので続き早くお願いしたいです(笑)

すみません | 2013.07.15(Mon) 01:58:45 | URL | EDIT

ありがとうございます。

激萌え!!(笑)
続き、が、がんばります…!

YUKA | 2013.07.15(Mon) 14:19:10 | URL | EDIT
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YUKA

Author:YUKA
ある日突然、ユノに恋をしました。
気付けば、チャンミンに構って欲しいユノと、ユノの側にいてくれるチャンミンの図に、萌えまくっていました。腐り具合は、きっとこれから進行してゆくのでしょう。

東方神起ありがとう!

「東方神起 RISE AS GOD」
「東方神起 LIVE TOUR 2015 WITH」




素敵な画像をお借りしました。
ありがとうございます。
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