tare.gif 【タレソカ学園高校/21.】






ついにやってきた、第三土曜日。
今日まで、面談や書類や審査やら…大変だったけど、キュヒョンの裏技のおかげで、
外出の権利を手に入れた。


そして今…探偵並に物陰に隠れながら、遠目にユノを追ってるんだけど…
街中でユノを見失ったらどうしようとかっていう心配は、完全に無駄だった。
だって、


「マジすか…」


そう呟かずにはいられない現状ナウ。

…あ、古い?
いや、そんなことはどうでもいい。




僕の25mくらい前を歩く長身の男。
25mって結構な離れ具合だと思うの。
でも、なっげー足にきゅっとしたお尻。広い背中に小さな頭が乗っかってるのは
遠めからでも目立つわけで。
しかも雑誌社から渡されてるメーカー協賛衣装なのか、私服なのか…
スタイリッシュというより個性的な服を着てるし。

とはいえ、まぁ、そんな感じのイケメンなら、街中で見かけることだってあるよね。

だけど、この歩道が…ほんとに普通の歩道なんだけど、コレクション?ランナウェイ?
そんなふうに見間違うような、闊歩具合。なんなの。


極めつけは、オーラだよっ!


プライベートのユノは、限りなくそれを押さえているというか、
爽やかなお兄ちゃん感が強いんだけど。

今は…



全開。
もうフルもフル。
MAX限界突破。



すれ違う老若男女の視線を釘付けにしているのに、意に介すことなく、
音楽でも聴いているのか…リズムに乗ってるんるん真ん中を歩いてるから
目立つこと目立つこと。

もっかい言っていい?

目立つこと目立つこと。


僕の横をすれ違う人たちは、見た!?見た!?誰アレ、芸能人?って
同じ事を言ってるから、この世界でのユノは
それほど知名度が高くはないのだろう。


それにしたって…
できることなら走り寄って「抑えて抑えて」って言いたい!!
そんでもって、街中を堂々と2人で…手とか繋いで歩いてみたい!!






雑貨屋にて。

「チャンミナー、コレ買っていい?」
「いりません」
「チャンミナー、コレ買っていい?」
「邪魔になります」
「チャンミナー、コレ買っていい?」
「どうせ使わないでしょ」
「……チャ」
「あー!!コレ見てくださいよ!買っていい?」
「ん?いいよ。持とうか?」
「ありがとうございます」
「わーっ!すっげーいいですね、これも」
「ほんとだねー。買う?」
「そうします」
「持とうか?」
「これも。」
「うん。」



カフェにて。

「俺…うんと、…コーヒー…」
「飲むの?」
「うん」
「そうですか、じゃぁ僕もコーヒー」
「すいませーん。コーヒーふた」
「コーヒー1つと、イチゴヨーグルトください」
「……。」
「はい。」
「うん。」



美術館にて。

「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……ねー、ヒョン」
「…なに?」
「手」
「ほら」
「…ん。」
「……」
「……」
「……。」



ゴハン屋にて。

「それちょーだい?」
「なんで」
「これあげるから」
「同じのじゃないですか」
「知ってる」
「まぁ、いいですけど…」
「ありがと」
「おいしい?」
「ほひし」
「よかったですね」
「ん」
「ほら、こぼさないで」
「こぼさないし」
「こぼしてるし」
「これお前も作れる?」
「気に入ったんですか」
「うん」
「本屋でレシピ探してみましょうか」
「そうする」
「でも、この店通ったほうが早いような…」
「洗物?手伝うよ」
「いえ、そうゆうことじゃなくて、味ですよ」
「チャンミナのがいい」
「なんでですか」
「キッチンで抱きしめたい」
「……そーですか」
「うん。」









とかって妄想してたら…いつの間にか10メートルくらい先にユノがいた。


「うぉ! ヤバ」


まるで漫画みたいに電柱の陰に隠れるけど、ユノが僕に気づいた様子はない。
ただまっすぐ曲がり角の先…そっちを見てる。


しかも…

「なんだよ、コントロールできんじゃん」

突っ立ってるユノは、さっきまで撒き散らしてたオーラは最小限に抑えられていて
ちょっと安心する。



でもすぐに、ユノが一歩踏み出して、僕の視界から消えた。




もう少し距離を置いたほうがいいだろう。
心の中で15数えたところで、スススと壁に沿って進む。


顔だけ出してチラリと道の先を伺った。










          視界に飛び込んできた光景。




それは、宙を舞う赤い物体。
僕は馬鹿みたいに、その軌道を目で追っていた。




1個、

2個、

3個、

4個…

それはユノに当たってぐしゃりと潰れ、アスファルトに飛び散った。

パシャリ。パシャリ。それを撮る無機質な音。

冷えた笑い声に混じる嘲笑。


「ユンホ君は赤が似合うよね」
「赤く染めてあげちゃった」
「感謝してほしいよね」
「ありがとうは?」
「今日も無視かよ」
「何様?」
「ファン減っちゃうよ?」
「え、ファンいんの?」
「ジョンホ君があんなのに負けてるなんてね」
「信じらんなーい」
「編集長に色目使ってんじゃない?」
「あ、そっか!じゃなきゃ、一位のわけないもんね」
「オバサンにモテそうだし」
「いえてるー」
「イイ子ぶってんじゃねーよ」
「も一個投げとく?」
「いっちゃえいっちゃえ」








         ナンダコレ。


心臓の音がうるさすぎて、声が掻き消されてゆく。
怒りで視界が赤く染まる。


         オマエラ、ナニシテンノ。









気づいたら、走ってた。














続く..

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生まれて初めてファンになった、大好きな人。

透明で綺麗で輝く瞳は黒い水晶みたい。
まっすぐ見つめて、深く頭を下げて、心からの感謝を述べる人。
その言葉が上滑りして聞こえないのは、私たちのために、心を尽くして一生懸命伝えてくれるから。

ユノの言葉は、いつだって、どんなときだって、信じられる。

舞台の上に、東方神起として戻ってくる日を待ってるよ。
「おかえりなさい」
そう言える日を、ずっとずっと待ってるから。
でもユノは、どれだけのファンがそう言ってくれるんだろう…って不安に思ってるかな。

そんな貴方の不安を、たくさんの愛で、吹き飛ばすくらいに2年分の気持ちを貯めてるからね。


待ってるよ。
ずっと、ずっと、ユノだけが大好き。
貴方以上はどこにもいない。

元気でいてね。笑っていてね。
ユノがそう在ってくれるだけで、ユノペンは幸せなんだから。
私も頑張れるんだからね。


誰かに「愛してる」だなんて、口にしたことはないけれど
愛してるよ、ユノ。

心はいつだって貴方のそばに。



YUKA

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プロフィール

YUKA

Author:YUKA
ある日突然、ユノに恋をしました。
気付けば、チャンミンに構って欲しいユノと、ユノの側にいてくれるチャンミンの図に、萌えまくっていました。腐り具合は、きっとこれから進行してゆくのでしょう。

東方神起ありがとう!

「東方神起 RISE AS GOD」
「東方神起 LIVE TOUR 2015 WITH」




素敵な画像をお借りしました。
ありがとうございます。