※【タレソカ学園高校】の続きです。

tare.gif 【視線のさきには、/01.】






「ん~……」

なんだか凄くあったかくてフワフワしてる。
すっげーい~におい。
もちもちでスベスベで、気持ちいいし。
でも僕、そんなの持ってたかな…

薄っすら目を開けると、視界いっぱいに艶めいた髪の毛。
シャンプーの香り?
ん~…違う。
首筋に顔を埋めてみる。
ん~…これだ。これがい~におい。
この人のにおい。


………。
………。
………。
って待て待て。
誰の頭を抱いてんだ僕。
キュヒョンのか。
勝手にベッド入ってきたのか。
しかもこの感触、裸?
腕枕といい巻きつけてる腕といい、まるで恋人同士みたいなこれなんだ。
さすがにナイよキツイよキモいよ無理だよ、キュヒョナ…

抜け出すべく肩を揺らす。


「キュヒョナ、起きろ」
「ぅん?」


胸に押し付けられていた顔が見える。
その瞬間、僕は瞬きすら忘れて釘付けになっていた。

凛々しい眉。
彫刻みたいな鼻。
チェリーみたいな唇。
シャープな輪郭。
顎は…かなり青い。
だけど総じて、…美人。


いや、ちがくて、誰だ。
キュヒョンじゃない。

…ん?

誰って、見たことあるじゃん…
あるじゃん!!

これ…
、これ…、ここ、この人、
いやそんな…
まさか…


「……ユンホ、先輩…?」


声に出してみると、心臓が凄い音を立てて走り始める。
大混乱と言った方が正しいか。


なんでどうしていったいぜんたいなんでどうしてこのひとがここに…!!?


うっすら瞳が開いて、僕に焦点が合った瞬間、
僕は窓ガラスが揺れるほどの叫び声を上げながら、ベッドから落っこちていた。









「おーい、チャンミン、大丈夫か?」


ダイジョウブなわけない。

どうか夢から覚めますように。
どうか夢から覚めますように。
どうか夢から覚めますように。

三度念じて恐る恐る目を開けると、ベッドから身を乗り出して僕を見下ろしていた。



誰が。
ユンホ先輩が。

……ユンホ先輩が。

…………ユンホ先輩がっ!!!


普通さ、ベッドから落ちたら、いつもの日常に戻るもんじゃない?
何も変わっていやしない。



「あの、すいません、あの、…ユ…ンホ先輩…、えと、なんで…ここにいる…んです…、か?」


しどろもどろだけど、仕方ないんだ。
初めて…初めて話しかけるんだから!!


「?何でって…?」
「いや、だから、何で僕の…その…、ベッドに…いるんですか」
「俺のベッドだけど」
「え?」
「だから俺の部屋、俺のベッド。ほら、上がってこいよ」


手が差し出される。
僕に。
目の前には、ユンホ先輩の手。
ユンホ先輩の手。
ユンホ先輩の、…手。

その手を掴もうとして自分の手が視界に入り、慌てて引っ込める。
正気に返ったとでもいうべきか。

むりむり。
さわれるわけないさわれるわけないさわれるわけない。

ぶんぶん首を振って、1人で起き上がる。
そして気づいた。





……ぜ、全裸なことに。





しかし、ヒトって驚きすぎると声すら出ないんだな~


「なに下着?パジャマ?」


石化している僕の様子を不思議そうに見ていたユンホ先輩は、
布団の中でゴソゴソして、僕に放る。


え、何でそこにあるの?!
ベッドの中で脱いだの!?
てか2人して裸?!
それって…それって…いわゆる…


慌てて下着やら何やら身につけながら、ぶわっと頭に浮かんだ想像があまりにも後ろめたすぎて、
恥ずかしすぎて、申し訳なさすぎて顔が熱くなる。

しかも、ベッドから下りてきたユンホ先輩は堂々としたもので、
晒す。
全部。
どこもかしこもアソコも。

慌てて目を反らしたけど、葛藤が始まるのも早かった。
だってユンホ先輩のカラダなんて想像でしか見たことない。
あ、…ごめんなさい。
いやらしい想像では…あり、ません。
…えっと、まぁ、つまり見る機会なんてまずないし、これを逃したら一生ないかもしれないんだから。
目に焼き付けておかないと勿体無くない…?!


ドキドキしながらも勇気を振り絞って、そーっと目を開ける。
そしたらすでに上下を身に付けたユンホ先輩が僕のそばにしゃがみ込んで、眺めていた。

何を。

僕を。

僕を……?



「ヒッ…!!!…ぁいった」

がむしゃらに後ずさりしすぎて壁に頭をぶつける。

「…何やってんだか」

ユンホ先輩は可笑しそうに、ぶつけた後頭部をよしよし撫でてくれた。



ユンホ先輩の手は僕の頭上に。
見上げればキラッキラの笑顔。

ユンホ先輩の手は僕の髪に。
見上げれば死ぬほどカッコイイ顔。

ユンホ先輩の、…手は。
僕に、僕に…ふれている。

匂いも感触も感覚も、さっきからすべてが生々しい。




「立てるか?」

また、手が差し出される。

この手は、僕用?

僕しかいないもんね?
だからもしかしなくてもそうなんだよね…?
……。
……だったら…
………握っても、いいのかな…、


……
………
…………いや、むり。
やっぱむり。
さわれないっっ!!


だから壁に手をついてよろめきつつ立ち上がった。



「だいじょうぶです…」



ユンホ先輩の気配は物凄く近くにあるけど、直視できるわけもなく、
この部屋唯一のドアに向かって早足で駆け逃げた。








続く..

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プロフィール

YUKA

Author:YUKA
ある日突然、ユノに恋をしました。
気付けば、チャンミンに構って欲しいユノと、ユノの側にいてくれるチャンミンの図に、萌えまくっていました。腐り具合は、きっとこれから進行してゆくのでしょう。

東方神起ありがとう!

「東方神起 RISE AS GOD」
「東方神起 LIVE TOUR 2015 WITH」




素敵な画像をお借りしました。
ありがとうございます。